のどの症状|高槻市高槻駅の耳鼻咽喉科|野呂耳鼻咽喉科

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のどの症状

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こんな症状ありませんか?

のどの奥を診察される子供

  • のどが痛む
  • のどに違和感を覚える
  • のどの腫れ
  • のどにつまり感・違和感がある
  • 口が乾く
  • 口臭がある
  • 咳が出る
  • 声がかすれる
  • 飲み込みにくい、むせる
  • いびき、睡眠時の無呼吸がある

急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん)

扁桃とは、喉(のど)にあるリンパ組織で、口や鼻から入ったウイルスや細菌などの病原体から体を守る免疫機能を担っています。しかし、その一方で感染や炎症が持続する病巣にもなり得ます。

鼻の後方の上咽頭にある咽頭扁桃(アデノイド)、口を開けたときに口蓋垂(こうがいすい:のどちんこ)の両側にみえる口蓋扁桃、舌のつけ根にある舌扁桃などがあります。このうち、よく知られているのが口蓋扁桃で、一般に“扁桃腺(へんとうせん)”と呼ばれています。この扁桃腺(口蓋扁桃)がウイルスや細菌の感染によって、炎症を起こした状態が急性扁桃炎です。

疲労、感冒などにより抵抗力が低下したことなどを契機に発症します。子どもや2030歳ぐらいの若い方によく起こります。

主な症状は、喉の強い痛み、発熱(高熱)、耳の痛みで、飲み込むときに痛みが生じる嚥下痛(えんげつう)や全身倦怠感を伴うこともあります。このときに口蓋扁桃は赤く腫れ、白い膿(膿栓:のうせん)がついていたり、表面全体が白い膜(偽膜:ぎまく)で覆われていたりします。

原因と重症度を適切に判断して治療方法を選択する必要があります。炎症が反復することもありますので、治りかけた際に治療をやめてしまうことなく、状態が十分に落ち着くまでまでしっかりと治療を継続することが大切です。

扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

急性扁桃炎が悪化すると、炎症が扁桃の周囲まで及ぶ「扁桃周囲炎」や、扁桃のまわりに膿が溜まる「扁桃周囲膿瘍」を引き起こします。発熱、喉の腫れ・痛みがさらにひどくなり、痛みで食事が摂れなかったり、口が開けられなくなったりします。

気道が閉塞して窒息してしまうリスクや、炎症が更に悪化すると致死的な縦隔炎に進展するリスクもあり、早急な対応が必要となります。

急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)

喉頭蓋(こうとうがい)とは、声帯の少し上にある軟骨でできた突起で、物を食べた時に誤って気道に入らないよう、気管の入り口にふたをする役割を担っています。ここに細菌やウイルスが感染し、急性の炎症が起きた状態を急性喉頭蓋炎といいます。

初期段階では、物を飲み込む時の喉の痛みや異物感程度の症状しか認めませんが、次第に発熱(高熱)や激しい喉と首の痛みが現れ、唾液も飲み込めなくなることもあります。声も出しにくくなります。
炎症がひどい場合には、喉頭蓋が腫れて空気の通り道をふさいでしまい窒息にいたる危険性もあります。痛みがひどく、含み声や声がれなどの症状が出てきた場合は、早急に受診してください。

治療は、抗菌薬やステロイド剤の点滴となりますが、呼吸状態の悪化が懸念される場合は、気道の確保が必要となることがあるため、原則として厳重な呼吸管理ができる医療機関での入院治療となります。

咽頭癌・喉頭癌

咽頭は位置の高さに応じて上咽頭、中咽頭、下咽頭に分けられます。いずれの部位にも癌はできますが、部位によってそれぞれ特徴や症状が異なります。また頸部のリンパ節に転移をきたしやすい特徴をもつため、癌を疑う場合は頸部の評価も必要となります。

上咽頭癌は、喉の上部に発生する癌で、日本人では比較的めずらしい癌です。原因としてEBウイルスと呼ばれるウイルスが関連するものと、喫煙や過度の飲酒が関連するものが考えられています。発症初期は自覚症状に乏しく、進展すると首の腫れ、耳閉感、嚥下障害などの脳神経症状を呈することがあります。

中咽頭癌は、口蓋扁桃や舌根部などに生じることが多く、リンパ腫との鑑別も重要となります。
原因としては、喫煙・飲酒といった生活習慣や、ヒトパピローマウイルス(HPV)が挙げられます。5060歳代に好発し、女性よりも男性に多い傾向があります。咽頭の違和感、痛み、嚥下痛が主訴となることが多いとされます。

下咽頭癌は、頭頸部にできる癌で最も発生頻度が高いとされています。長期の飲酒や喫煙歴が原因として挙げられ、発症は50歳以上の男性に多いとされます。また、食道癌の合併率が高いことも知られています。初発症状として咽頭の異常感、咽頭痛、首の腫れが多いとされます。

喉頭癌は、喫煙歴のある高齢男性に多いとされます。比較的早い時期に声がれなどの症状が現われますが、放置していると、声がどんどん出しにくくなり、痰に血が混ざったり、呼吸も苦しくなったりしていきます。

いずれの癌も早期発見・治療が非常に大切です。癌が強く疑われる病変が見つかった場合には、診断や治療設備の整った医療機関へご紹介します。